教育学の先生とお話しすると、たいてい目標と評価の話ばかりになる(あと、プロフェッショナリズム)。
教育学の先生とお話しすると、たいてい目標と評価の話ばかりになる(あと、プロフェッショナリズム)。
雁屋哲氏原作の「美味しんぼ」における「鼻血」にまつわる描写が問題になっている。
献本御礼
「考え方、使い方」シリーズもずいぶん増えましたね。加島先生の「漢方薬の考え方、使い方」はこの「考え方」に十分留意した本である。それは、シリーズ当初から徹底しているコンセプトだ、たぶん。
本書は、加島先生の懸命な軟らかい語り口やジョークにも関わらず、決して読みやすくはない。著者の超人的な知識量や知性がほとばしり、入門書におさまらない爆発的な内容になってしまっているからである。軽い気持ちで本書を開いた読者はその圧倒的な知識量と理路の深さに呆然とし、黙って本書を閉じてしまうだろう。
だから、本書全部をいきなり理解しようとしない方がよいとぼくは思う。まずは通読することが大事である。そのリズムを感じ取ることが、多分大事なのだ。リズムさえ楽しむことができれば、内容が理解できるかどうかは、本質的な問題ではない。本書を繰り返し繰り返し開くという動機づけができれば、内容はいずれはついてくるものだからだ(たぶん)。症候や疾患ごとの分類表が、そのときにとても有用になってくれるはずである。
個人的には第2章の「漢方とは何か?」と、第8章の「日本漢方の構造と意義」に深く感じ入りました。この2章だけでも本書を読んでよかったという実感が得られるはずです。
いただきました。御礼申し上げます。
臨床行為は家事みたいなところがあって、同じことを繰り返すことそのものに意味がある。村上春樹的に言えば、「雪かき」だ。多くの臨床屋はそのような「家事」的なプラクティスを飽きてしまう。で、新しいことに手を出してしまう。珍しい病原体とか、薬とか、マニアックなスタディー手法とか、、、、
そのような誘惑はもちろん理解できるし、全然否定はしない。しかし、家事的で雪かき的な繰り返しの手を抜いてはいけない。家事には、家事の大事な価値がある。面白みもある。
血液培養の使い方などは、すれっからしのID屋には食傷気味のところもあろう。また、血培の話か。でも、血培が有効活用されていない現状はほったらかせない。同じことを繰り返す価値は、そこにある。
血液培養2セットもようやく保険診療として認められるようになった。それにしても、参考文献は10年前のものである。こんなシンプルな変更にも10年もかかってしまうのは、どうしてなんでしょうね。喜び半分、脱力半分だ。
まあ、でもせっかく認められたので、ここでしっかり勉強して、血液培養を有効に活用してほしい。というわけで、「繰り返し」の話がDVDになった。教育的に価値の高いツールがまた増えたことを慶賀としたい。
このDVDの一番よいところは、「検査室に行く」というプラクティスを研修医に勧めていて、検査技師とのコミュニケーションがいかに大事であるか、という点を教えてくれる点であろう。これを沖縄中部では真っ先に教わるが、多くの病院では検査室はアンタッチャブルで、医師は脚を運ばないし、技師は脚を運ばせない。チーム医療なんて、組織図上のまさに「机上の空論」になっていることが多い。
春の研修医は、まず病棟で動き回ることを教わらねばならない。それがすべての前提だからだ。最初が肝心だから、熱発患者の適切なワークアップはきちんとできるようになっておこう。変な癖をつけると、後で直すの大変ですよ。
指導医は、このDVDをよく見て「変な癖」を直しておきましょう。行動変容には勇気が必要ですが、その勇気は報われます。影で研修医に嗤われるより、今自分が変わった方が絶対に得です。そういう「変わる勇気」を持つことが、本当の意味のプライドなのだとぼくは思います。そして、「10年前から知っていた」かのようなふりをして「血液培養はね、、、」と研修医に教えてあげましょう。
日本の医療現場での手指衛生の実態を崎浜さんが中心になってまとめました。ぼくもちょこっとお手伝いしました。共著者の本田仁先生(感染コントロールのオーソリティーです)が、レビューを書いています。ご本人の許可を得て転載しますね。
医療において、診断と治療は両輪をなすが、これまでは治療について語られることのほうが多かった。アウトカムが分かりやすいし、何よりお金になる(いや、まじで)。診断をいくら一所懸命論じても、トップジャーナルには載りにくいし、企業はのってこないし、アウトカムも分かりにくい。そもそも、診断とは何か、ということすら、よく分からない。
4月である。桜もピークがすぎ、オリエンテーションも終わって本格的な新年度が始まった。
毎年宣伝頼まれているので、今年も。詳しくはこちらに。
名称 東日本大震災チャリティー演技会2014 ~復興の街、神戸から~ 主催 東日本大震災チャリティー演技会実行委員会 後援 公益財団法人日本スケート連盟、兵庫県スケート連盟 日時 2014年4月2日(水)、16:30開場、17:30開演、1公演
チャリティーオークション、募金活動予定場所 神戸市立ポートアイランドスポーツセンター
神戸市中央区港島中町6-12-1出演者(予定) 髙橋大輔(けがの為、演技はいたしません)
田村岳斗、本田武史、織田信成、宮原知子、本田太一、本田真凛、木原万莉子、
山隈太一朗、友野一希、坂本花織、三原舞依、上野沙耶、細田采花 他公式HP http://charity-kobe.jp 募金口座 三菱東京UFJ銀行
青山通支店
普通口座0137106
東日本大震災チャリティー演技会実行委員会
(ヒガシニホンダイシンサイチヤリテイーエンギカイジツコウイインカイ)
感染症診断のゲシュタルト本。なんといっても、喜舎場御大の玉稿が読める点で、すでにこの業界では「買い」決定。さらに西垂水先生の序文がまた、マニア泣かせです。というわけで、本書は関係者は買うしかないです。ぼくもちょっと書いてます。漫画も描きました。
なお、ゲシュタルトなら、こちらもおすすめ。ゲシュタルトは診断上とても大事ですよ。