外来で「点滴してほしい」という患者さんは、昔に比べれば減ったと思います。でも、やっぱり多いですね。多くの医療本が「点滴は意味がない」と教えています。水と塩とときどき砂糖くらいしか入ってませんから。 「点滴してもらえば健康になれる」とか「点滴でガン知らず」みたいな本は、寡聞にして聞いたことがありません。ちなみに、「○○で健康になれる」「ガンにならない○○」的なタイトルの本は、みーんなインチキ本ですから、だまされないでくださいね。 にもかかわらず、点滴がこんなに患者さんの間で人気があるのは、興味深い現象です。これってたぶん日本だけの現象です。他国では聞いたことないなあ。 で、どういうときに(いわゆる)点滴が必要かというと、原則、次のみっつだけです。