今回、縁あって南相馬市立総合病院を訪問しました。前職でいっしょだった原澤慶太郎先生や坪倉正治先生がご勤務されている病院だ。こちらのICN西畑利恵子さんと原澤先生に病院を案内していただき、感染管理、感染対策について病院長の金澤先生も交えてご提案させていただいた。 通常、アメリカでの感染症フェローシップには感染管理のトレーニングはあまりたくさんは入っていない。したがってアメリカでボードをとった専門医たちも感染管理業務は苦手、という人は少なくない。もちろん、自らサーベイランス・システムを立ち上げた青木眞先生とか、手稲の本田先生のような例外はいらっしゃるけど、青木先生たちはどう考えても一般化できない例外事象である。 あまり知られていないことだが(別に知らなくても良いけど)、僕は縁あってアメリカで内科研修医をしていた時から病院の感染管理コミティー・メンバーで、ICPたちと結核隔離の研究をしていた。感染症フェローになっても感染管理室に机をおいて委員会に出たり門前の小僧で感染管理業務にタッチしていたこともあって、この領域には親和性が高い。その後、亀田総合病院では感染管理室長をやっていたけど、今はこの領域はノータッチだ。 ただ、ぼくはこういう場合、テクニカルな話をほとんどしない。ましてやCDCのガイドラインにどう書いてあるみたいな話は、まずしない。ぼくが初めておじゃました病院でお伝えすることは、次のようなことだ。
via georgebest1969.typepad.jp